将来受け取る予定の退職金を含めて財産分与を行い、約850万円の財産分与を受けたケース
更新日:2023/04/24
- 執筆者弁護士 山本哲也
ご依頼者様データ
ご依頼者様 |
50代女性(パート) |
相手方職業 | 公務員 |
子ども | 成人済み |
離婚請求 | 求めた側 |
理由 | 夫の経済的DV等 |
依頼に至った経緯
夫との不仲が長年続き、生活費を最低限しか渡してくれない等の経済的DVが原因で離婚を希望されていました。
さらに、離婚を見据えて別居を始めたところ、夫からは生活費の支払いがありませんでした。
「別居中の生活費を払って欲しい」「離婚の際にはきっちり財産分与を受けたい」という希望があり、夫と直接離婚の話し合いをするのは難しい状態でしたので、弁護士に依頼いただき離婚を進めることとなりました。
弁護士が実施したこと
得られた結果
- 婚姻費用(別居中の生活費)の取得
- 適正な財産分与により約850万円を取得
手がけた感想
公務員と離婚する場合、財産分与が高額となるケースが多くあります。
今回のケースでも共済貯金や退職金、個人年金の返戻金などが財産調査によって明らかになりました。
任意開示(相手方の任意による開示。開示しない事も可能。)では多くの財産が隠された状態であったため、弁護士会照会や調査嘱託を行った事が功を奏したといえます。
丹念に粘り強く相手方の財産の開示を求めた点が、適正な財産分与を受けることにつながったケースでした。
財産分与に際しては、弁護士が調査する事で財産が明らかになる事例が多くあります。適正な財産分与を受けたい場合は弁護士に相談した方がいいでしょう。