不貞を認めない夫から慰謝料を獲得し、別居費用も負担させて離婚できたケース
更新日:2022/06/10
- 執筆者弁護士 山本哲也
ご依頼者様データ
ご依頼者様 |
30代女性(専業主婦) |
相手方職業 | 自営業 |
子ども | 1人 |
離婚請求 | 求めた側 |
理由 | 夫の不貞行為 |
依頼に至った経緯
以前から夫の浮気を疑っていた女性は、探偵に調査を依頼したところ、夫が別の女性と関係を持っている事が分かりました。
探偵の調査資料や、相手の女性のSNSの写真などを証拠に慰謝料請求を行ったうえで、夫とは離婚したいとの事でご相談に来所され、ご依頼となりました。
弁護士が実施したこと
ご依頼後、婚姻費用の支払いや離婚を求めて調停を申し立てました。
①婚姻費用請求の調停
双方の収入資料を提出し、適正な婚姻費用を求めるとともに、別居期間中に依頼者が負担していた費用の支払いも求めました。
②離婚調停
離婚、親権、養育費、慰謝料の請求を行いました。
離婚調停において、慰謝料(不貞行為の有無)が最も争点になり、調停では話し合いができませんでした。
そのため、離婚に関連する請求は、全て裁判において解決を図るべく、訴訟提起を行いました。
調停段階において、夫側が不貞行為を否認しておりましたので、訴訟においては証拠に基づき詳細な主張を行いました。
得られた結果
婚姻費用については、調停で適正な金額を得ることができました。
離婚については、和解による決着となり、親権、養育費、慰謝料、未払婚姻費用(別居費用)を認めさせることができました。
- 適正な婚姻費用、不貞慰謝料の支払いを認めさせたうえでの離婚成立
手がけた感想
本件では、夫の不貞行為の有無が大きな争点になっておりました。
夫は、訴訟段階においても、一貫して不貞行為を否認しておりました。しかし、当方で証拠に基づく主張を詳細に述べるなかで、裁判官も不貞行為があった可能性が高いとの心証を持つようになりました。
最終的には、裁判官を交え、慰謝料等の離婚条件を何度も話し合い、無事納得のいく解決となりました。