不当な額の慰謝料・財産分与の請求を退け、約6ヶ月で離婚が成立したケース
更新日:2022/04/05
- 執筆者弁護士 山本哲也
ご依頼者様データ
ご依頼者様 |
40代男性(自営業) |
相手方職業 | 専業主婦 |
子ども | 3人 |
離婚請求 | 求められた側 |
理由 | 性格の不一致 |
依頼に至った経緯
相手方が一方的な理由で別居を開始し、離婚調停と離縁調停が同時に申し立てられている状態でした。
調停では相談者に対して、不当に高い金額の慰謝料や財産分与の請求がされていました。
相談者が一方的に悪者扱いされてしまっており、当事者同士で冷静に話し合うことは難しい状況であったため、代理人を入れて進めたいとの事でご相談されました。
適正な金額で離婚を成立させるため、ご依頼となりました。
弁護士が実施したこと
相手方も弁護士に依頼していましたが、財産分与について一般的ではない基準での高額な請求がされていました。
事実経過を詳細な書面によって主張し、適正な金額の根拠となる文献のコピーを提出するなどの対応を行いました。
得られた結果
・慰謝料については0円、財産分与については適正な金額にまで大幅な減額に成功
・3回目の調停期日で無事に離婚成立
手がけた感想
依頼者の方が、常日頃から日記を詳細に作成していたことから、事実経過を詳細に丹念に主張し、その結果、慰謝料については0円にできたことが非常に良かったと思います。
裁判例の傾向から見て、離婚慰謝料として本来的には慰謝料が発生する事案ではないにもかかわらず、高額な慰謝料を請求されるケースは多いです。
今回のケースでは、丹念に主張を行うことにより、不当な慰謝料請求を無事に退けることができました。
また、財産分与においても、今回の様に住宅ローンが残っているケースでは、住宅ローンを負担を考慮せずに財産分与を決められてしまう場合も多くあります。
その点についても、住宅ローンの負担を加味して適正な財産分与ができましたので、ご依頼いただいた事で良い結果となったと思います。